- 阿部寛の代表ドラマと役柄の魅力
- モデル出身から実力派俳優への転機
- 最新作『キャスター』での新たな挑戦
阿部寛のドラマ出演歴がすごすぎる!『トリック』『ドラゴン桜』『キャスター』までの進化を解説
国民的俳優・阿部寛のドラマ出演歴を振り返りながら、彼の俳優としての進化を解説します。代表作『トリック』『ドラゴン桜』から、2025年話題の新作『キャスター』までを網羅!
モデル出身から俳優へ、阿部寛の意外なスタート
阿部寛さんといえば今でこそ国民的俳優として広く知られていますが、彼のスタート地点はなんとモデル業界でした。
中央大学在学中の1985年、「集英社第3回ノンノボーイフレンド大賞」で優勝し、その端正な顔立ちと高身長を活かして人気男性ファッション誌の常連モデルとなりました。
しかし、その後俳優に転身してからが本当の挑戦の始まりだったのです。
1987年の映画『はいからさんが通る』で俳優デビューを果たしたものの、当時の阿部さんには「モデル出身」「イケメンすぎる」というイメージが先行し、いわゆる“二枚目”役にしかキャスティングされない時期が続きました。
さらに、高身長(189cm)という魅力が逆に仇となり、女性キャストとのバランスが難しく共演が限られるなど、本人にとっては不遇の時代でもありました。
実際、90年代前半には仕事が激減し、3年間パチンコで生活費を稼ぐという日々を過ごしたそうです。
しかし、そこで諦めなかったのが阿部寛という俳優のすごさ。
彼はこの時期に古武術や舞台演技を学び直すなど、俳優としての土台作りに時間を費やします。
その努力が実を結び、後の演技にリアリティと深みをもたらすこととなりました。
「美しすぎる俳優」から「実力派俳優」へ——その第一歩はこの逆境の時期にこそあったのです。
ドラマ『トリック』で開花したコメディセンス
阿部寛さんの俳優人生において、確実な転機となったのが2000年にスタートしたドラマ『トリック』です。
この作品で彼は物理学者・上田次郎役を演じ、視聴者の心を一気に掴みました。
それまで“シリアスな二枚目”というイメージが強かった彼が、ここでは真逆のコミカルでクセの強いキャラクターを演じたのです。
演技の中では、わざとらしいオーバーリアクションや天然ボケを連発しながら、モデル時代の写真を自虐ネタとして使うという大胆な演出も。
この“笑われることを恐れない潔さ”こそが、阿部さんの新たな魅力として視聴者に強烈な印象を残しました。
共演の仲間由紀恵さんとの絶妙なコンビネーションも話題となり、シリーズは続編や映画化を含めて長期的な人気を博します。
特に『トリック』では、シリアスとコメディを行き来する絶妙な“間”の取り方が光っており、阿部さんのコメディセンスが評価されるようになりました。
それまでのイメージを自ら壊すことで、“型にはまらない俳優”としての地位を確立していったのです。
この作品がなければ、今の阿部寛はなかったと言っても過言ではありません。
『ドラゴン桜』で見せた熱血教師の一面
阿部寛さんの“熱血系ヒーロー像”を世に知らしめたのが、2005年に放送されたドラマ『ドラゴン桜』です。
彼が演じたのは、元暴走族で弁護士の主人公・桜木建二。
落ちこぼれ高校を舞台に、問題児たちを東大合格へと導くという、型破りな教育ドラマとして大きな話題を呼びました。
この役柄では、これまでのコミカルな演技とは違い、威圧感と説得力を併せ持つ“説教の名人”としての魅力を発揮。
特に名言「バカとブスこそ東大へ行け!」は多くの視聴者の心に残り、阿部寛=熱血教師という新たなイメージを定着させました。
そして2021年、16年の時を経て『ドラゴン桜』は続編として復活。
再び桜木建二役を演じた阿部寛さんは、“年齢を重ねたからこそ出せる重み”と、“変わらない熱さ”でファンを魅了しました。
『下町ロケット』や『VIVANT』で魅せる重厚な演技
阿部寛さんの俳優としての“重厚さ”を象徴する作品といえば、まず思い浮かぶのが『下町ロケット』シリーズです。
彼が演じたのは、町工場を率いる技術者であり経営者の佃航平。
理想と現実の狭間で葛藤しながらも、信念を貫くその姿は、“働く人々の代弁者”として多くの共感を集めました。
そして2023年、阿部寛さんはTBS日曜劇場『VIVANT』で公安エージェント役に挑戦。
サスペンスとアクションを融合させた演技で再び注目を集め、渋さと深みのある演技に「さすが!」の声が殺到しました。
最新作『キャスター』で新境地へ挑戦!
2025年放送の『キャスター』では、報道番組の顔・進藤壮一を演じ、知性と緊張感を併せ持つキャラクターに挑戦。
“ニュースを伝える立場”として、言葉の重みや人間ドラマが描かれており、阿部寛さんの新たな魅力が引き出されています。
社会派ドラマの新たな金字塔として、今後の展開にも注目です。
まとめ|阿部寛の進化は止まらない
どんなジャンルでも自らの殻を破り、新たな姿を見せてくれる阿部寛さん。
その歩みはまさに“進化の連続”であり、これからも目が離せない俳優の一人であることに疑いはありません。
- 阿部寛の俳優キャリアはモデル出身から始まる
- 『トリック』でコメディセンスを開花
- 『ドラゴン桜』で熱血教師像を確立
- 『下町ロケット』『VIVANT』で重厚な演技が高評価
- 新作『キャスター』で報道キャスター役に初挑戦
- 演技の幅広さと進化が国民的俳優たる所以
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